顔面神経麻痺の鍼灸治療が適応となるものはベル麻痺(特発性末梢性顔面神経麻痺)が適応となります。
ベル麻痺の原因は明らかにはされていませんが、神経などの血行が滞ってその神経管の中が浮腫をきたしてしまい、圧迫されることにより神経の伝導障害が起こり麻痺してしまうと考えられています。
ベル麻痺は、患側の前額(おでこ)のシワを寄せることができなくなり、完全に眼を閉じることもできなくなります。
また、強く眼を閉じようとすると、眼球が上方に回転するような現象が起こります。これをベル現象と呼びます。
患側の口角は下がってしまい口唇間は開いた状態となり、患側の口角は健側に引っ張られるため、鼻唇溝が浅くなったり消失したりするものもあります。
さらに、口笛を吹くような(口をすぼめる)動作ができなくなったり、味覚障害、聴覚障害、唾液分泌・涙液分泌も低下する場合があります。
そのような症状に対して当院では、顔面神経の通り道に存在するツボを中心に鍼治療を施して血行を改善し、表情筋などの顔面神経が支配する筋群の委縮を防ぎ、神経の機能を回復させます。
回復の速度には個人差があるため一概にはいえませんが、早い方では、5回ほどの鍼治療で麻痺が改善しております。
使用する鍼は使い捨ての鍼のため衛生面での心配はなく、また、美容鍼に使用する鍼と同じものでとても細い鍼を使いますので、刺激量は非常に低刺激の施術となっております。
顔面神経麻痺の施術は予約制となっておりますので、お電話または窓口にて直接ご予約ください。