1、月経周期の異常
〇無月経
・生理的無月経 : 妊娠中、産褥、授乳期
・原発性無月経 : 満18歳になっても初潮がない場合。
(染色体異常・子宮、卵巣の発育不全などの疑い)
〇続発性無月経 : 今まであった月経が3ヶ月以上ない場合。
(激しいダイエット・ストレス・子宮、卵巣の機能低下などの疑い)
〇希発月経 : 月経周期が24日以内。
(卵巣や脳下垂体が正常に機能していない疑い)
〇頻発月経 : 月経周期が39日以上3ヶ月以内。
(ストレス・過激なダイエットなどの疑い)
〇不正周期 : これらの周期に当てはまらない場合。
2、月経持続日数の異常
〇過短月経 : 出血日数が2日以内。
(子宮の発育不全などの疑い)
〇過長月経 : 出血日数が8日以上。
(子宮内膜ポリープ・卵巣機能不全・子宮がんなどの疑い)
3、月経血量の異常
〇過少月経 : 月経血量が異常に少ない。
(無排卵・卵巣機能不全などの疑い)
〇過多月経 : 月経血量が異常に多い。
(子宮筋腫・子宮内膜症などの疑い)
4、月経発来時期の異常
〇早発月経 : 10歳未満に初潮が見られること。
〇遅発月経 : 16歳~18歳の間に初潮が見られること。
5、月経随伴症状
〇月経困難症:月経直前、または月経2~3日目の症状がピーク。
強い下腹部痛や腰痛などを主症状とした病的状態。
・機能性月経困難症 : 骨盤内に器質的な問題はない。
・器質性月経困難症 : 骨盤内に子宮内膜症や子宮筋腫など、何らかの原因があり、
これにより月経困難をきたすもの。
〇月経前症候群(PMS) : 月経前3~10日の間に続く精神的、身体的症状。
月経発来とともに減退するのが特徴。